仲間
学校に着くと給食時間が始まるチャイムが鳴っていた
「お見事!」
上履きに履き替えながら慎吾がタカに親指を立てる
ランチルームに入ると担任がデンと5人を待ち構えていた
「はい、そこの5人ここに集合ーっ!」
ほぼ毎日のこの光景に物珍しく見る生徒は誰一人としていなかった
「ハイハーイ」
と慎吾が駆け寄る
他4人はダラダラと駆け寄る
「お前たち…見事に給食だけはちゃんと食べにくるんだな」
「あったり前じゃーん」
ブイサインをする慎吾
呆れる担任
「いいか、今日から給食を食べた後、午後の授業も出ること!」
「いっつも出てんじゃん」
タカが笑顔で言う
「十分出ただけじゃ出席あつかいにはならないんだ」
「えっ!そうなのかよ〜…ま、別にいいけど」
慎吾が舌をペロッとだす
「ふざけずに聞け!とにかく今日は午後の授業!明日からは朝から授業に出ないと修学旅行はナシだ!以上!解散!!」
そう言い放つと担任は「給食、給っ食〜!」と鼻歌を歌いながら配膳の列に並んだ