年下の君に恋をして
君との出会い
「本当にここでいいのか?」

「はい。ちょっと買い物があるので…」

「待ってようか?」

「いいえ。家はすぐそこなので、大丈夫です」

「そう? じゃあ、お疲れ様」

「今日はありがとうございました。おやすみなさい」


私は家の近くのコンビニの前でタクシーを降り、野田さんにペコリとお辞儀をした。

野田さんは会社の先輩で、時々仕事の後に食事やお酒に私を誘ってくれる。
その夜も、食事してお酒をご馳走になり、遅くなったのでタクシーで送ってもらったところだった。

はっきり『付き合おう』と言われたわけではないけど、傍目には、野田さんと私は付き合ってる事になると思う。
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