年下の君に恋をして
「え? どうして分かったの? 私はまだ何も言ってないのに…」

『有紀子の声の調子で分かったわよ』

「お母さん…」

涙がポロポロ流れてきて、止まらなかった。


『いつ帰って来るの?』

「今度の土曜日」

『分かったわ。美味しい料理を作っておくからね』

「お母さん、私…、私は…」

『無理に話さなくていいから。帰ってからゆっくり聞くわよ。そんな事より、体を大事にして、気を付けて帰って来なさい。みんな待ってるからね?』

「うん。お母さん、ありがとう…」
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