年下の君に恋をして
君にドキドキ
結局、私は会社を休んでしまった。

普段は滅多に休まず、毎年大量の年休を残して捨ててる私としては、たまに休むぐらいは許されていいんじゃないかと思う。

でも、上司に電話で体調不良を伝え、すごく心配された時は、さすがに後ろめたさを感じた。

翔はあの後やっぱり少し熱が上がり、時々目を覚ます程度で殆どは寝ていた。

「ねえ、翔」

翔が目を開けたので、すかさず私は声を掛けた。

「翔も学校に連絡しないとね?」

「……」

「あ、いけない! その前にお家に連絡しなくちゃね?
きっとお家の人が心配してるわよ」

「ん、分かった。俺の携帯取ってくれる?」

「翔の携帯って、どこ?」

「有紀子に脱がされたGパンのポケット」

「な、変な言い方しないでよ!」

「あはは、事実だろ?」
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