年下の君に恋をして
「はあ? 違うよ。赤ん坊を抱いてる人。つまり、翔の奥さん?」

「ば、おまえな…」

「いいだろ? 可愛いもんは可愛いだからよ…。なに顔赤くしてんだよ?」

「うるせえよ」

「もう一人の綺麗な人は誰だよ」

「ああ、お袋さんだよ」

「翔のか?」

「ああ」

「でもおまえ、お袋さんはいないって…」

「出会ったんだよ」

そう。
俺が有紀子を迎えに行った夜、有紀子に連れて行かれたんだ。お袋のところへ。

最初はびっくりしたし、『今更なんだよ?』って思ったけど、泣きながら俺に謝るお袋を見て、話しを聞いていたら、『ああ、お袋も苦しんでたんだな』って思って、最後には笑って話せてた。

自分で言うのも何だけど、有紀子と翔太のおかげで、俺もちょっぴり大人になったんじゃないかと思う。
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