私と、イケメン男子3人組
「秋元…」


またか、と俺は思っていた。


偶然にしては怖いくらい。


俺は、この場所から去ろうとして足を進めようとした、その時。


「待てよ、話がある」


俺はピタリと止まり、振り返った。


秋元は、コンクリートの地面に座り、難しそうな本を読んでいた。


少しだけ長めの黒髪が、風に揺れて綺麗で思わず見とれてしまった自分がムカついた。


「なんだよ、」


俺は、秋元を睨みつけながら答えると、「此処に来て座れ」と言った。


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