私と、イケメン男子3人組
仕方なく、秋元の隣に座った。


「……俺達は、腹違いの兄弟なんだよな」
ポツリと呟く秋元に、俺は思わず顔を向けた。


風で、パラパラ…とページがめくられていく。


「あぁ、そうみたいだな…認めたくねぇけど」


「……俺もだ、お前はさ…本妻の子供として、愛人の子供の俺をどう思う?……幸也さんが憎いか?」


そんなことを言われて、言葉に詰まる。

「俺は…複雑な気持ちでいっぱいだ。……幸也さんが愛人を作って、子供まで……でも、幸也さんばかりを責める訳にもいかないと思う」


途中で言葉を止めて、唾を呑み込む。
秋元は、「ふーん、なぜだ?」同い年なのに、少し大人ぴた口調で質問する。


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