甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
神崎さんに押されて助手席にストンと座った。

固過ぎず、でも柔らか過ぎでもなくちょうど良い座り心地のシート。素材は皮かな?

運転席の前には色とりどりのランプがキラキラ輝いてとても綺麗。

まるで夜景かジェット機のコクピットみたい。
ジェット機のコクピットは見たことないけどね。

自分が置かれた状況も忘れ、思わず見入っていた。

「どうした、ボーッとして?」

「ひぇ!」

いきなり目の前に神崎さんの顔が現れて変な声を出しちゃった。

気付けば私が運転席に身を乗り出していたんだよね。
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