甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
「え? どの人?」

「あそこのグレーのスーツの背が高そうな人。眼鏡掛けた…」

私を見てた人の方向を顎で指しながら聞いてみた。
人事関係の仕事をしている恵美ちゃんなら知ってるかなと思って。

「ん…、知らない。でもかなりのイケメンじゃない!?」

「ちょっと、イケメンって…」

恵美ちゃんの大きい声が恥ずかしい。

側にいた男性社員達から、露骨に嫌な顔をされた。
< 3 / 239 >

この作品をシェア

pagetop