[君の秘密]

君に

-翌日。



俺は昼休みに
あいつに会いに行った






[ごっちゃんさ…]

[ん?]

相変わらず口に煙草を
挟みながら答えるあいつ


[白石…麻耶の、事だけど…]

[うん]


[ちゃんと、守って…やってよ]

[……]


[昨日だって、2年の男に
掴みかかられそうになってた…]

[……]


[きっと、何度もああいう目にあってるよ…たぶん]

[……]





俺は少しうつむきながら
あいつに言った





もちろん、
生徒と教師がそういう関係にある事を
公に出来ないのはわかってはいる

だけれども、なにかあってからでは
俺も、きっとこの男だって
いたたまれないだろうから…






するとあいつは、
こう言ったんだ













[お前が、守って…やれよ]

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