ボーダー
由紀は、明日学校だから帰るという。
寂しいが、仕方がない。
由紀を抱きしめて、何度か唇を重ねる。
可愛い彼女を目の前にすると、意地悪をしたくなるのが男だ。
由紀が履いている膝丈スカートの太もも部分に手を置きながら深く唇を重ね、下を口内で暴れさせた。
「ん……っ……」
甘い声が聞こえると、さらに強く由紀を抱きしめる。
柔らかい膨らみが当たって、正直ずっとしていたいくらいだ。
名残惜しいが、俺のせいで、由紀が遅刻しては不本意だ。
唇と身体を離してから、由紀の身体をもう一度抱き寄せた。
「ありがとう。
ちゃんと傷治して、向こうで由紀と一緒になりたい、って思えた。
由紀のおかげだ。」
軽くキスをして、顔を真っ赤にしながら病室から出る由紀を見送った。
由紀が可愛すぎてどうにかなりそうだ。
後で、時間見つけて自分で処理だな。
由紀を無事、引き留めることができた。
まずは自分にご褒美をあげたい。
そう思ってベッドに倒れ込んだ矢先、コンコンコンと急くようなノックが聞こえてきた。
「はぁい。誰?」
「将輝。オレだ、蓮太郎だ。
付録がたくさんいるが、気にしないでくれ。」
付録……?
そう思ってドアを開けると、蓮太郎の他に、見ない顔の大人が4人いた。
蓮太郎の執事だという武田さんなら顔と名前が一致するが、それ以外は誰?という感じだ。
村西と名乗った男は、アメリカでのカウンセリングを担当した遠藤という男の同僚だという。
傷が治ったら、自分が迎えに行く、と告げた。
30代くらいに見える、左手薬指の指輪が色褪せていない男は、伊達徹と名乗った。
由紀がいじめられている映像や、俺が由紀に告白したときの映像を録音・録画した機械を開発した男なのだという。
伊達と名乗った男より、かなり年は上に見える男。
その横には髪を後頭部でまとめた女が並んでいる。
色は違えど揃いのデザインの左手薬指に嵌められた指輪はキラキラと光っている。
俺への当てつけかチクショー。
柏木という苗字を、女の方はまだ呼び慣れないように見える。
籍を入れて、苗字を同じにして間もない様子が窺えた。
「宝月グループと業務資本提携をしている、柏木グループの跡継ぎの柏木 康一郎さん。
横にいるのが、彼の妻の志穂さんだ。
彼女は空間デザイナーで、由紀ちゃんが通う高校の設計にも携わったらしい。」
なるほど。
それで合点がいった。
設計にも携わった人なら、どこに監視機材を仕掛けると死角になるかが分かる。
普通なら、当事者にバレずにああいった機械が仕掛けられるはずがないのだ。
万が一危険が及んでは困ると、柏木さん自らが空調設備点検業者になりすまして校内に入り、仕掛けたというから驚きだ。
そこで、由紀には明日、学校の校長から直々に話が行くというが、無事に大学への入学許可がおりたようだ。
向こうの学校の関係者と、法曹関係者が、今すぐに彼女学校の日本の高校を卒業する特例を認める関する書類を書かないと、裁判を起こす用意もあると言ったのだ。
すると、あっけなく書類は用意されたという。
書類が厳封されていたことから、事前に用意してあったことがモロバレだった。
早めの卒業を認める卒業証書まで、しっかり用意されていた。
由紀、良かったな。
伊達と名乗った男が言う。
異母兄だという柏木さんのツテも使い、ダークウェブに侵入して裏サイトに晒された由紀の個人情報が取引されていないかチェックし、特殊な技術を使い、個人情報をネット上から隔離したという。
伊達が尊敬するその人は、ペンタゴンをハッキングし、セキュリティー上の重大な欠陥を見つけたことにより、アメリカ国防長官から表彰されたのだそうだ。
更にホワイトハッカーとしての腕を見込まれたため、ペンタゴンでインターンシップを受け、そのままそこの一員になったという。
さらに、伊達と柏木が協力し、由紀がいじめられている映像を加工・編集してネットに流し、教育委員会や教師を追放する権限のある関係各所に送りつけたそうだ。
これで、教師も追放されるだろう。
何かしら、生徒の方にも処分が下るはずだ、と言うのは蓮太郎の執事、武田だ。
ここまで、短時間でいろいろな手を尽くしながら動けるのは素直にすごい。
「あのさ、由紀……珠美さんのために、いろいろ動いてくれてありがとうございました!」
今までの人生で、素直に人にお礼を言ったことなんてなかった。
しかも、こんなに歳上の大人がたくさんいる前で。
「いいんだ。
それにしても、由理さんの見立てだと、更生も意外に早く終わりそうだな。
これも、由理さんの娘さんのおかげか。」
傷が治って退院する日が分かったら連絡がいくようになっている。
その前日に、アメリカに行く日の日程の詳細を連絡する。いいね。」
柏木と伊達という男は、近いうちにまた来ると言って病室を出て行った。
蓮太郎は俺の病室に居てくれようとしたが、電話が鳴ったために、スキップせんばかりの勢いで引っ込んでいった。
寂しいが、仕方がない。
由紀を抱きしめて、何度か唇を重ねる。
可愛い彼女を目の前にすると、意地悪をしたくなるのが男だ。
由紀が履いている膝丈スカートの太もも部分に手を置きながら深く唇を重ね、下を口内で暴れさせた。
「ん……っ……」
甘い声が聞こえると、さらに強く由紀を抱きしめる。
柔らかい膨らみが当たって、正直ずっとしていたいくらいだ。
名残惜しいが、俺のせいで、由紀が遅刻しては不本意だ。
唇と身体を離してから、由紀の身体をもう一度抱き寄せた。
「ありがとう。
ちゃんと傷治して、向こうで由紀と一緒になりたい、って思えた。
由紀のおかげだ。」
軽くキスをして、顔を真っ赤にしながら病室から出る由紀を見送った。
由紀が可愛すぎてどうにかなりそうだ。
後で、時間見つけて自分で処理だな。
由紀を無事、引き留めることができた。
まずは自分にご褒美をあげたい。
そう思ってベッドに倒れ込んだ矢先、コンコンコンと急くようなノックが聞こえてきた。
「はぁい。誰?」
「将輝。オレだ、蓮太郎だ。
付録がたくさんいるが、気にしないでくれ。」
付録……?
そう思ってドアを開けると、蓮太郎の他に、見ない顔の大人が4人いた。
蓮太郎の執事だという武田さんなら顔と名前が一致するが、それ以外は誰?という感じだ。
村西と名乗った男は、アメリカでのカウンセリングを担当した遠藤という男の同僚だという。
傷が治ったら、自分が迎えに行く、と告げた。
30代くらいに見える、左手薬指の指輪が色褪せていない男は、伊達徹と名乗った。
由紀がいじめられている映像や、俺が由紀に告白したときの映像を録音・録画した機械を開発した男なのだという。
伊達と名乗った男より、かなり年は上に見える男。
その横には髪を後頭部でまとめた女が並んでいる。
色は違えど揃いのデザインの左手薬指に嵌められた指輪はキラキラと光っている。
俺への当てつけかチクショー。
柏木という苗字を、女の方はまだ呼び慣れないように見える。
籍を入れて、苗字を同じにして間もない様子が窺えた。
「宝月グループと業務資本提携をしている、柏木グループの跡継ぎの柏木 康一郎さん。
横にいるのが、彼の妻の志穂さんだ。
彼女は空間デザイナーで、由紀ちゃんが通う高校の設計にも携わったらしい。」
なるほど。
それで合点がいった。
設計にも携わった人なら、どこに監視機材を仕掛けると死角になるかが分かる。
普通なら、当事者にバレずにああいった機械が仕掛けられるはずがないのだ。
万が一危険が及んでは困ると、柏木さん自らが空調設備点検業者になりすまして校内に入り、仕掛けたというから驚きだ。
そこで、由紀には明日、学校の校長から直々に話が行くというが、無事に大学への入学許可がおりたようだ。
向こうの学校の関係者と、法曹関係者が、今すぐに彼女学校の日本の高校を卒業する特例を認める関する書類を書かないと、裁判を起こす用意もあると言ったのだ。
すると、あっけなく書類は用意されたという。
書類が厳封されていたことから、事前に用意してあったことがモロバレだった。
早めの卒業を認める卒業証書まで、しっかり用意されていた。
由紀、良かったな。
伊達と名乗った男が言う。
異母兄だという柏木さんのツテも使い、ダークウェブに侵入して裏サイトに晒された由紀の個人情報が取引されていないかチェックし、特殊な技術を使い、個人情報をネット上から隔離したという。
伊達が尊敬するその人は、ペンタゴンをハッキングし、セキュリティー上の重大な欠陥を見つけたことにより、アメリカ国防長官から表彰されたのだそうだ。
更にホワイトハッカーとしての腕を見込まれたため、ペンタゴンでインターンシップを受け、そのままそこの一員になったという。
さらに、伊達と柏木が協力し、由紀がいじめられている映像を加工・編集してネットに流し、教育委員会や教師を追放する権限のある関係各所に送りつけたそうだ。
これで、教師も追放されるだろう。
何かしら、生徒の方にも処分が下るはずだ、と言うのは蓮太郎の執事、武田だ。
ここまで、短時間でいろいろな手を尽くしながら動けるのは素直にすごい。
「あのさ、由紀……珠美さんのために、いろいろ動いてくれてありがとうございました!」
今までの人生で、素直に人にお礼を言ったことなんてなかった。
しかも、こんなに歳上の大人がたくさんいる前で。
「いいんだ。
それにしても、由理さんの見立てだと、更生も意外に早く終わりそうだな。
これも、由理さんの娘さんのおかげか。」
傷が治って退院する日が分かったら連絡がいくようになっている。
その前日に、アメリカに行く日の日程の詳細を連絡する。いいね。」
柏木と伊達という男は、近いうちにまた来ると言って病室を出て行った。
蓮太郎は俺の病室に居てくれようとしたが、電話が鳴ったために、スキップせんばかりの勢いで引っ込んでいった。