俺様と奏でるハーモニー
車はもう、高速を走っている。
左手に輝く婚約指輪を見て、考えた。
修さんがここまで私のことを想ってくれたんだもの、私も自分のオトシマエは自分できっちりつけなくちゃ。
きっかけは修さんだったとしても、森本先生と口論になったのは、私のせい。
だから、女同士の口喧嘩、まずは私が何とかするわ。
頭の中で、色々考える。
森本先生との会話、今までのこと、そして、これからどうすべきか。
うん、決めたわ。
「修さん、今日の飲み会ですけれど、最初は私と森本先生とで話しますから」
「……いいのか?」
「ええ。そのほうがきっと、森本先生も納得してくれると思うんです。
私の気持ちも解って欲しいし、すっきり解決するには、それしかありませんから」