俺様と奏でるハーモニー


2時間のドライブで、またお互いにいろんな話をして。


修さんの家に着いた頃にはもう、飲み会の時間にギリギリ間に合うかどうか。


仕方がないから、修さんと一緒にタクシーでお店へ。


できれば、森本先生をあまり刺激したくなかったから、別々に行きたかったんだけど。


……でも、あえて指輪はそのまま。



お店には、すでに城田先生と森本先生が到着していた。


どうやら城田先生が、少しだけ私達のことを話していたらしいわ。


……一緒に到着して、指輪をはめた私を見て、ため息をついただけだったから。



ごめんね、森本先生。


もしかしたら、私の顔も見たくないかも知れないけれど。


でも、あなたと話し合いたいの。



四人がけのテーブルに、修さんと並んで座る。


向かいには、心配そうな顔をした城田先生と、疲れた顔をした森本先生。


飲み物をオーダーしたところで、私から切り出す。



「ごめんなさい、森本先生」


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