霊務3
「始まる戦い―2」




心強い仲間を
メンバーに入れた
里子一行は、
早速霊を集めて
作戦会議を行った。







ザワザワ…






火鳥の姿を見て
皆驚きを隠せない。




当然だ。

中には朱雀の火鳥の顔を
知っている者も居るので、

その話題を中心に
ざわめきたてる。






それを黙らすかのように、
オジサンは大声で
説明を始めた。







「皆さん!!

先程説明があった通り
四獣霊である火鳥が
我々の味方になってくれた!

富士の頂のように
見えなかった勝機も、
今は目の前にあります!

この戦いに
我々が勝利を
収めましょう!!」







その言葉と共に、
霊達がワア!!っと
盛り上がりを見せた。







そして、
火鳥紹介の挨拶が
終わると、

続いては指揮官同士の
話し合いが設けられた。







これが一番重要。

火鳥から、
07の内部情報を
聞き出す事だ。







この席は
通常社長レベルしか
出られないのだが、

里子やキサラ、
オジサンも出席している。







「さて…
火鳥さん…

まずはボスの狙いは何か
アナタ達四獣霊は
聞いていますか?」







すると火鳥は
こんな場の雰囲気でも
流されず、
軽く答えた。







「え?ボス?

いーや、知らないや★

目的はあくまで
『選択の間』の襲撃
としか聞かされてないんだ。

ボスの真の狙いなんて、
07のヤツらは誰1人
知らないと思うよ」







霊界を支配する為
生きる選択
霊の選択をする場所。


必ず誰もが通る
始まりの場所を
占有する事が、
そのまま霊界の
コントロールに繋がるが、

こんな霊界を支配した事で、
一体何の特になるかは
分からない。







07も、
ただ独占欲だけで
ボスの手玉になってるが、

それ以降の話は見えない
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