霊務3
「裏切りと札―7」






登場してからすぐに、
その霊は電柱に
ワラ人形を押さえ、

釘でカンカン打ち始めた。











なんだコイツと、
火鳥は見ている。










「ウッヒッヒ。

これをしてなきゃ
落ち着かなくてね。

ようやく
自己紹介できるよ。

僕は07の山田って
言うんだ。
ヨロシクね先輩。

これでも
人間界に居た頃から
有名なんだけど、
『五寸釘の山田』って
聞いたことないかい?」










知らない。

そんなの。








火鳥の耳には、
聞き覚えがない。









「知らんよ
お前なんて。

とにかく07だろうが
何だろうが、
そこ邪魔だ。

さっさとどいて、
里子ちゃんを解放しろ!」










山田はその気迫に
微動だにせず、
釘を打ち続けている。










「ウヒ…

この煙は僕の
特殊能力じゃないよ。

天狗のヤツさ。

まだ新人の僕は、
こんな広範囲なワザ
使えないよ」










それを聞いたオジサンは、
よく目を凝らして
山田を見てみた。










山田のレベルは7。

ギリギリ
特殊能力が使える
レベルだ。










「火鳥さん…
アイツはレベル7ですぞ。

まさか07に、
レベル10以外で
位の低い霊が居るとは…」










悪魔のような
力を持った07。










その中で唯一、
何故かこの山田だけが
レベル7なのである
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