霊務3
「託された願い-9」





シーンと静まり返っている
選択の間。









ここを護れと言われたが、

正直
何をしていればいいのか
分からない。









取りあえず、
誰か来るまで待機か…








そう思い、
ふと大男の座っている
机を見ると…










(あっ……!)










そこには、
一つの分厚いノートが
置かれていた。








あれは…




そうだ、
紛れもない…!






人が死んだ日付や
死因などの詳細が
事細かに書いてある、
選択の番人のノートだ。










いつかここへ忍び込んで、
必ず母親の死因を調べると
思っていたノート。


里子が、
これを手に入れる為に
霊になったと言える
ノートが、
今…目の前にある!!










最近07だの何だので、
スッカリ忘れがちで
あったが、

彼女が霊務をしている
全ての目的が、
あっさりと
手の届くとこに
放置されているのだ。











「これ……

ここに私のお母さんが…」










ドックン…

ドックン…









こんな大変な状況で、
今母親の事を調べるのは
不謹慎だろうが、
里子はそのノートから
目を離さない。










ドックン…

ドックン…









ゆっくりと机に近付く。









とても、
悪い気持ちであるが…







頭ではいけない事と
分かっていても、

スッと里子は
ノートに手を伸ばした。









『…行儀の悪い娘だ』









唐突をなく響いた声。







声のした後ろを
振り返ると…!!
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