霊務3
「託された願い-8」





あの時と同じ
暗い
暗~~い
闇の道。









自分が死んだ一年前を
思い出す。









道は暗くとも一本線。









目の先に、
光が漏れるドアが
遠くだが見えてきた。









(あれが選択の間…!)









目標が見え、
ますますその足を早めた。









そして、
辿り着いたドアの前。










ガチャリと
その扉を開かせ、
静かに中に入った。









「着いた…」









前と変わらずの
一つの部屋。


相変わらず
小綺麗と言うか
殺風景と言うか

机とドア2つしかない。









1つのドアは、
今来た右側のドア。

人間界に通じるものだ。









もう一つの左側のドアが…



霊を辞める時に
生き返る事の出来る
ドアである
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