僕はいつでもキミの傍に
37 近藤 健一

白い清潔なベッドに横たわったまま、ただ白い天井を見つめた。

痛む腹部に眉を顰めながら、ギリっと歯を食い縛る。

……生きていた。

自分に腹にナイフが突き刺さったあの瞬間、痛みよりも猛烈な熱さを感じたあの夜の事を思い出す。
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