白衣を脱いでキス。



言われたとおりに助手席のドアを開けて乗り込むと、先生の笑いを堪える声がした。


「先生?」


「いや、悪い。はは、築山さんは素直だね」


褒めてる割には爆笑しすぎですよ、先生。

でも、こんな風に笑うんだ…。


「…素直、ですか?」


あまり言われたことがない。

あたし自身も自分を素直だとは思わないし。


「僕からしたら十分素直だと思うけど?」


急に先生がカラダを近づけてきた。

えっ。

なになに?

このまま車で淫らな行為でもされちゃうのー!?

なんていう過激な妄想は一瞬にして終わった。


「ちゃんとシートベルトしてね」


…ただ、シートベルトに手を伸ばしただけでした。

って、なんでこんな残念がらなきゃいけないの?

あたし…変態!?


「築山さん?」


「へ?は、はいっ」


いけない、いけない。

ついついトリップという名の妄想が…。



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