白衣を脱いでキス。
きっと目が点になるってこういうことなのかも。
呆然としてしまう。
彼女…。
彼女という響きに、頭の中がフリーズした。
「それって…」
脳内をたくさんのハテナが飛び回る。
いいの?
都合よく考えちゃう…。
「はは、理子ちゃん、思ってること顔に出てる。声に出して言ってみて?」
先生は優しく笑いながらも、座ったままであたしを見上げてる。
「先生は……あたしのこと、好きなんですか…?」
やっぱり、好きという感情がないと付き合ったりするのに抵抗がある。
先生の彼女にはなりたいけど、そこに好きという感情がないなら寂しいと思うから。
「…どうだと思う?」
まるであたしを試してるような口調。