DesTroMentaL ParaSity
―デストロメンタル パラシティ―
『仕方なく家を出たあの
日からパパ達なら必ず迎
えに来てくれるって……
私のことを探してくれて
いるんだって、ずっと、
ずっと信じてたのに!!』
尚も互いに寄り添い合う
2人を視界に入れたまま、
少女は白き両手を深紅に
染め上げんばかりに強く
力を込めていった。
『どうしてパパ達は何も
してくれないの?そんな
に私が嫌いだった?それ
なら今まで向けてくれた
優しさは全部、全部嘘だ
ったっていうの!?』
そうするうちに沸々と怒
りや憎悪の感情が湧き起
こってきたのか、少女は
遂に我を忘れて思い切り
足で地面を踏みつけた。
カシャーーーーーーーン
するとその拍子に、漆黒
の怪しい光を放つ物体が
少女のスカートから勢い
良く飛び出してきた。
『――ゆるせない、ユル
セナイ、許せないっ……
ゼッタイユルサナイ!!』
このように何度となく頭
の中で叫ぶや否や、少女
はすぐさま例の物を拾い
上げ徐に両親のいるテー
ブルへと足を進めた。
「ハァイ、パパにママ」
言葉では気さくな態を装
いながらも、肝心の少女
は目を爛々と血走らせて
感動の再会を迎える娘に
はあるまじき非常に冷酷
な笑みを浮かべていた。