涙の数だけ幸せになれる
奪い合いスタート

初めてのメンバー

放課後。
あたし達は4人で遊ぶ事になった。
ちょうど今日は部活の顧問がいないから休みの日だった。

「誠也?何処いくのー?」
あたしは誠也に聞く。
「カラオケ」
「カラオケあたし大好き!」
あたしは喜ぶ。
「ならよかった。」
そういって誠也と笑った。

その時の准の気持ちなんかしらなかったんだ…

カラオケではめちゃくちゃ歌いまくり!
なんと誠也とめっちゃハモリがよくて…
誠也とデュエットしまくり!
海恋ははずかしがって歌わなかった。

その後あたしはトイレにいきたくなってトイレにいった。
トイレから出ると准がいた。
「准もトイレ?」
あたしは准に聞く。
しかし准はとっても暗い状態。
「准?どうし──」
次の瞬間。
唇に柔らかい感覚が。
頭を押さえられているからなかなか離れない。
いきなり舌も入れられそうになった。
「やぁ…じゅぅ…ん…」
声が漏れる。
そして胸に変な感触が。
助けて!
助けて!!
「何やってんだよ…」
ちらっと泣きながらみたら誠也がいた。
あたしは思いっきり抵抗した。

そしてやっと准の唇ははなれた。
次の瞬間。
また唇に柔らかい感覚が。
誠也の顔が目の前に…
誠也は舌もからめている。
「消毒したよ」
そういってあたしから離れた。
あたしは地面に落ちた。
そして泣いた。

「何恐がらせてるんだよ!」
誠也が切れてる。
「好きなんだからいーだろ!」
「俺だって聖羅が好きなんだよ!」
二人があたしを好き?
ありえないよー…
「んじゃ勝負しよう」
准が言いだした。
「勝負?」
「聖羅がどっちを選ぶか。聖羅が決めるんだ。誰を選ぶか。そして選ばれたやつはハッピーエンド。選ばなかった奴は恨みっこなしで諦める。」
「いいじゃねーか」
「だろ」
「それをやろう」

そして今日からあたしの奪い合いが始まった。
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