涙の数だけ幸せになれる

理由

あたしは海恋にさっきの男性の事を聞いた。
名前は悠司。
福島にすんでいるらしい。
「あ、悠司にー、何処いってたの?」
悠司さんはダラーんとしながら歩いて来た。
「ちょっと走ってきた」
そういってほほえんだ。
「ところで悠司にー、聖羅夏休みちゅう預かるんだ★」
そういって海恋がピースサインをした。
「よかったな」
悠司さんもピースサインをした。

そしてそのまま悠司さんは消えた。
「あたしちょっと見てくる」
そういってあたしは悠司さんの部屋にはいった。
「悠司さん…?」
「どうしたんだ?」
「えっと…あたし達どっかで会ったときありませんか?」
そういった時に悠司さんは驚いているようだった。
「俺と聖羅が出会った時の事を教えるよ」
そういってあたしに手巻をする。
あたしは悠司さんのベッドに座った。

「俺と聖羅が出会ったのは一年前。福島に聖羅が住んでいたときの話だ。俺は聖羅に一目惚れしていた。そのまま時はすぎ九月。聖羅が俺に告白をしてくれたんだ。俺はオッケーをだした。好きだったから。でも津守を聖羅がふったから恨まれて別れさせられた。別れてから少しすぎた頃聖羅は転校した。そのまま会えなくなり手紙のやりとりは少し。そんな関係になってしまった。これが聖羅と俺の出来事だ」

あたしは少しずつ理解していった。
悠司さんはあたしの彼氏だったんだ…
あたしはなんか知らないうちに涙が出ていた。
止まらなかった。
吹いても吹いても。
そのまま悠司は涙を手で吹いてくれた。
あったかい…。
そう想ったらやっぱり涙がでた。
懐かしい。
ちょっとだけ
ちょっとだけだけど
そう感じたんだ。
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