引っ込み思案な恋心。-1st
あ…っ。
日差しがまぶしい。
思わず目をつぶって、頭に手をかざした。
そっと目を開けて空を見上げた。
雲すら見えない晴天。
一点の曇りもないことが、逆に私の心を少し不安にさせた。
…大丈夫。
あれだけ練習したんだから。
最後の平均台は、全然失敗しなくなったし、自信を持ってもいいはず。
もう一度自分自身に深く頷いて入場門へ行こうと思ったら、進む方向に瀬川くんの姿が見えた。
「…あ!杉田!!」
そのままゆっくり歩いていくと、瀬川くんが私に向かって手を振っていた。
「…瀬川くん」
さっき走っていた真剣な顔とは一転、いつもの人懐っこい笑顔の瀬川くんがそこに立っていた。
「次、障害物だろ?頑張れよ。俺、応援するから」
「う、うん……」
なんか、すごくドキドキするよ…。
さっきのカッコイイ走りをしていた人から、そう言ってもらえるなんて。
「あ、自信ねーんだろ!?あんだけ練習してたじゃん。俺が保証してやるよ。だから、自信持って行ってこい!!」
「え……、えぇ!?」