引っ込み思案な恋心。-1st





そして順番にレースは進んでいき、ついに私の出番になった。





もう何度もこのスタートラインからコースを見てきたはずなのに、やはり体育祭本番という感じで、全然緊張感が違った。








パン!!





空砲が鳴り、私達は一斉に走り出した。






まずはマットの上で前転。





そしてネットに差し掛かったところまでは5人横一線だったと思う。





けど、ネットをくぐる辺りから、5人の順番に変動が出てきた。





緊張して、ネットが上手くくぐれない。





あれだけ『前を見ろ』と言われたけど、必死になり過ぎてそんなことも忘れていた。





やっとのことでネットをくぐり終えた時、私の順位はすでに5位。





他の4人はハードルを越えたりくぐったりしていた。






…やばい!!



もう他の人、あんなに進んでる!!





自分の位置を知ってしまい、余計に焦った私は、ハードルも跳ぶというよりまたぐという感じ。





その後ハードルを下からくぐり、平均台までやってきた。





息はすでに切れ切れで、足もフラフラしてる。





けど私は焦っていたから、『落ち着いてから』というアドバイスをもらっていたのに、そのまま平均台に駆け上がってしまった。






「…あっ」





足がグラっとふらついて、平均台から落ちてしまった。





平均台から落ちた場合、また平均台の最初の位置に戻ってやり直さなければならない。





私は慌てて最初の位置に戻り、もう一度平均台に上った。





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