引っ込み思案な恋心。-1st
「お疲れ、柚。よく頑張ったじゃん!」
クラスのテントに戻り、最初に声をかけてくれたのはあゆだった。
「あゆ…。ごめんね、せっかく色々教えてくれたのに」
「いいんだって、そんなこと!すごくいいレースだったよ♪」
あゆがそう言うと、ななっぺも続いた。
「そうだよ!柚、一生懸命だった」
「ななっぺ…。ありがとう」
そんなこと言われたら、何か泣きそうになるよ。
すると、あかねちゃんが私の肩に手を回してきた。
「まさに、記録よりも記憶に残るレースだねぇ、あれは」
あかねちゃんがニヤリとしながらそう言うと、あゆとななっぺもうんうんと頷きながら笑った。
「そうなってくると、私も頑張らなきゃ。絶対コケない!!」
ななっぺはそう言うと、もうすぐ始まるむかで競争に出場するため、急いでテントを出て行った。
「あれ〜?そういや、長縄ももうすぐ?」
ななっぺを見送った後、あかねちゃんは辺りをキョロキョロして、長縄のメンバーを確認した。
「あ、ホントだ。もうすぐだから行った方がいいんじゃない?」
プログラムを確認して言ったのはあゆ。
「そっかぁ。うちらも柚に負けないぐらい頑張るぞーー!応援よろしく〜!」
「「頑張ってね!!」」
あゆと二人であかねちゃんを見送った後、私達はテントの奥の方に座った。
すると、誰かが私の隣に座った気配がした。