致命的フェティシズム【BL】
このクマに心を奪われてからと言うもの、携帯の待受は勿論、データボックスには自宅で撮ったぬいぐるみ写真が山ほど入っている。
そして、どんなに忙しくても休み時間の度に準備室に戻って来て、携帯のクマを見詰めるのが俺の習慣と化していた。
誰にも言えない、秘密のひと時。
不思議なくらい、癒される。
キモイとか言われるのは、既に承知の上だ。
だからこうやって、誰もいない準備室に籠もって居るんだ。
パタン、と携帯を閉じて鞄にしまい、次の授業の準備をする。
四時限を知らせるチャイムが鳴るまで後数分。
一年の教室は準備室から近い為、予鈴が鳴ってからここを出るのでも充分間に合う。
朝から机の上に置きっぱなしの、飲みかけのコーヒーを手に取るのと同時に、準備室の扉が開けられた。