この青空を君へ。
朝はいつも通りやってきた。
当たり前のことだけど。

鳥の声も、新聞配達のバイクの音も、夜から続く雨音も、みんな遠くに聞こえる。
私だけ世界から外れてしまったのかもしれない。


(今日はもう休んじゃおう・・・)

月曜日の今日は幸い授業の数も少ないし、1回行かなかったところで単位をくれないような先生もいないし・・・と何故だか自分に言い訳してて少し可笑しかった。


(何も言わずに休んだりしたらみんな心配するかな)

そう思っていても携帯を手に取る元気も出なくて、なんとなく時計の方を眺めてみる。
ホントは心配してくれたらいいな、なんて思ったりしながら・・・




時間が解決してくれるなんて聞いたことあるけど、時間が経てば経つほどに傷口が開いていくような感じがしたんだ。



そう、あの日までは。
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