Promise at Christmas
「ツリー見に行くの?」

「言ったよね。俺がいる間にもう1度来ようって」


それを聞くと未来は「そうだったね」と言ってぼんやりと窓の景色を見ていた。


車の中で未来との会話はたったそれだけ。

それきり、ツリーのある公園に着くまでの間未来が口を開くことはなかった。


想いを寄せている相手に気持ちを伝えると言っていた未来。

彼女の暗い表情を見れば聞かなくても分かる。

いい結果ではなかったってことが。


そして未来を心配しながらも、どこかほっとしている自分がいたのも確かだった。



俺のしていることは自分のことしか考えてない行動なのかもしれない。

それでも、明日ここを発つ前にもう1度君の笑顔を見ておきたいと思ったんだ。

あのツリーの下で。
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