Promise at Christmas
「未来?着いたよ」

「あ、そうだね」

ぼーっとしているように見える未来に声を掛け、駐車場で車を降りる。


危なっかしい未来の足取りが気になり、さりげなく手を差し伸べた。

小さくてとても柔らかい彼女の手。


「この間も思ったけど、やっぱり遥ちゃんの手は冷たいね。あたしの方が暖かいもん」

何を言い出すかと思うと突然彼女はこんなことを言い出した。


「俺は心が温かいの。だから手が冷たいんだって」

「違うよ。遥ちゃんは手も心も冷たいんだよ」

「両方冷たかったらただの冷酷人間だろ?心が温かいから手が冷たいんだっ」

「そっか」

妙に納得した表情で未来は頷く。



煌びやかな光に包まれたクリスマスツリーを2人で見上げる。


聖なる夜の今日。

クリスマスツリーの下で恋人達が幾つもの物語を作っているはず。
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