゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚
「ん。」
何の戸惑いもなく、いつものクールフェイスで本を差し出した先輩。
「プッ…」
思わず吹き出した。
一気に眉をひそめる先輩。
機嫌悪くなる…でも、笑ってしまう。
だって、クールな王子が
【ねこのあしあと】なんていう可愛い本借りるんだもん。
「先輩、好きですねこの本。」
「うるさい。」
さっきまで怖い顔してたのに、顔を赤く染めて照れくさそうに顔を背ける先輩。
こんな先輩…
みんな知らないんだ。
私しか…知らない…多分。
あれ?なんか嬉しくなってる。