僕の上司は彼女です。
企み

午後6時―――。


俺は今、顎はずれんじゃねぇ!?……ってぐらい口を開けて会社の前に立っている。


いや、立ち尽くしていると言った方が正しいかもしれない。


ほんの10分前、リフォーム課に現れたチカは“普通”だった。


そんないつも通りのチカは「支度が済んだら下で待ってて」と言って立ち去った。


池内部長のところへ謝りに行くんだとわかったから、手早く荷物をまとめて帰り支度を済ますとみんなに一礼して部屋を出た。


会社の入口前でチカを待っていると………車のエンジン音がだんだんこちらに近付いてきた。


近付いてくるなんてもんじゃない、目の前で止まったその車はピッカピカに磨かれた黒光りのするドイツ生まれの高級車。
< 155 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop