恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
先生の机の上から、教材を持ちあげた。


「……これで全部かな?」


「うんっ。重いのは……オレが、持つっ」


とか言いながら、フラフラの鶴くん。


「大丈夫。私、こう見えても意外と腕力あるんだよ?」


ヒョイと、重い教材を抱え、鶴くんと並んで歩いた。






ろう下を歩き、またさっきの空き教室の横を通った。


扉は開いていて……


中に、当麻くんは


もういなかった。




そうだよね。


先に部屋を出たのは私だし。


当麻くんがいなくなるのは、あたりまえ。





……どこ行ったのかな。





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