恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
「私が中学生の時に……両親共に事故で亡くなったの。

特に親戚付き合いもなくって、もうどこにも行く所なんてなくって……。

大人たちが、私を施設に入れる話し合いをしていた時、当麻がお爺さんに言ったの」


「当麻くんが……なんて?」


「まだ5歳だったのにね、『爺ちゃんの孫だったら、オレの姉ちゃんだ! なんで一緒に住んじゃいけないんだ!?』って……。

すごく嬉しかった。知り合いはお爺さんしかいなくって、不安でたまらなかった。

けど……当麻がそう言ってくれたおかげで、初めは渋っていたお爺さんも、結局私をココに置いてくれるコトになったのよ」


当麻くん、小さい時から勇敢だったんだね。


今にも泣きそうな香純さんを見ていると、胸に熱いモノがこみ上げてくる。


「そんなコトがあったんですね……。なんか、当麻くんらしい」


「そうね。だからね、私が今こうしてココにいられるのも、当麻のおかげ。

ずっと、恩返ししたいって思ってた。今が、その時じゃないのかな」


香純さんの目から、一筋の涙が流れ落ちる。


それは……当時のコトを思いだしてなのか、


これから起こるコトを予想してなのかはわからないけど……


私も気がつくと、泣いていた。



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