恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
「オッケー。ちょっと待ってろよ?」


当麻くんは準備をするために、嬉しそうにくるりと反対を向いた。


お兄ちゃん、「オレのも聞いてくれよー」って嘆いてるけど、当麻くんおもしろがって聞こえないフリしてる。


ぷぷっ。


「さや、笑ってんなよなー。ホントあれはマズかったな。鶴のヤンキー姿、大成功だったからな。今度一緒に遊びに連れてってやろーか」


イヤイヤお兄ちゃん。


そんなコト言ってたら、しまいに当麻くんにココからつまみだされるよ~?


チラチラ当麻くんの背中を見るけど、私たちの会話はあんまり聞いてないような感じだった。


口元に笑みを浮かべ、なんだか楽しそうに私のためにミルクティーを作ってくれていた。


ま、鶴くんのヤンキー姿、意外とイケてたけどね。


当麻くんにはかなわないけど~。


カウンターに頬杖をついてると、私も自然と笑みがこぼれた。

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