恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
「片田さん!? うわ、すげー懐かしいな……」


その、片田さんはお兄ちゃんに向かって、怖い表情を崩し、目を細めた。


そしたら怖い顔が一転して、すごく優しそうな表情になる。


目元にくっきり刻まれた深い笑い皺が印象的な、そんなひと。


片田さんは、お兄ちゃんにも軽く手をあげると、そのままお店を出ていった。


カウンターには、小銭が数枚残されていた。


ここの喫茶店の常連さんかな?


でもお兄ちゃんが知ってるってコトと、あの怖い顔は……あのひともきっと元ヤンだね。


「お兄ちゃん知り合い?」


「あぁ。オレが結構荒れてたときに世話んなったな~」


お兄ちゃんずっと荒れてるじゃん。


今はもうマジメになったみたいな言い方して~。







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