誠に生きた少女

まず永倉が、目の前に飛び込んできた相手の懐に飛び込んだ。
相手が高く振り上げた刀を振り下ろすまもなく、永倉の一太刀が決まっていた。

その横から振り下ろされた刀を、一人目を切りつけた流れではじき返すと、そのまま相手の手首に切りかかった。

「っぐ!!」

刀ごと手首が地面に転がると、その隙にわき腹に刀を沈めた。

「っし、まず二人。」

永倉が二人をものの数秒で片付けた後ろで、優希が二人目を相手にしていた。

明らかな力の差を悟ったのか、相手の顔には恐怖が表れていた。

「く、くそぉおおおぉ!!」

半ばやけくそに優希めがけて飛び込んでくる相手をぎりぎりまでひきつけ、さっと小さく切っ先をよけると、相手の懐に返した刀の峰を思い切り叩き込んだ。

「うっ!」

小さくうめき声を上げて倒れこんだ相手を、すばやく地面に寝かせると、真後ろから降り上がっていた刀を、何事もないように受け止めた。

「後からなんて、卑怯ですよ。」
「くっそ!」

そのまま相手に向き直ると、すばやく相手に切りかかった。
胸を一突きされた最後の一人も、あっけなく地面に沈んだ。

「相変わらず、やるねぇ。」
「・・・永倉さんこそ。」

ふうっと一息ついて、優希が刀を鞘に納めたその時だった。

「っんのやろう!!」

優希が、情けからか峰で打ち倒した相手が、後で立ち上がり刀を振り上げた。


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