空き瓶ロマンス
私は、靴をこんこんと鳴らし、
「行ってきます!」
真っ暗な外に出た。
ぴゅう、と吹く風が冷たい。
だんだん、寒くなってくる。
本当に、暗くなるのも前よりずっと早くなった。
(もう……いよいよ冬だなあ……)
しかし、私の体はそんな寒さには負けないくらいに、火照っていた。
緊張して、手が震える。
(この時間なら、帰って来てるかも……)
もしいなかったら、ドアノブにかけておこう。
私は、自転車を漕いで、
何度もそうとは知らずに通っていた彼のマンションを目指した。
だけど、そこに待っていたのは……。