空き瓶ロマンス



「腕は……大丈夫ですか?


この上着の袖、結構ざっくり切れてたから……

腕までそんな事になってたら、って思ったら……」


「大丈夫だ。もうかさぶたになってる。

水にだって沁みないし、痛みもほとんど無い。


だから……心配するな」
 

その時、ぽんと頭に手が乗せられた。
 

大きくて温かい手だ。

 

私の涙は止まったものの、顔はどんどん赤くなっていった。



< 587 / 891 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop