空き瓶ロマンス
 


下で、部員達が悲鳴を上げた。

さすが訓練の甲斐あって、一人一人のボリュームが大きい。

何だか変に、緊張してしまう。
 
私は呼吸を落ち着けて、猫に手を伸ばした。

「おいで……」
 
猫はびくびくしてる。

信じていいか、駄目なのか。
 
まるで、迷っているみたいに。
 
私は、もう一歩進んだ。
 

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