空き瓶ロマンス



信也は、舞台の近くまで来た時、それが正解だと思った。
 
あと数秒でも遅かったら、きっと間に合わなかった。
 
舞台の上空――遥か高い位置から、人が落ちようとしていたのだ。
 
彼はそれを確認するや否や、

誰に言われるでもなく無意識に舞台に飛び上り、

力強く腕を伸ばした。


 
ドッ!!――――――………



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