空き瓶ロマンス



実際、頭の中はぐちゃぐちゃだった。
 
涙が溢れて止まらない。

視界がどんどん滲んでいく。

「どうしたー、大丈夫かぁー!」
 
遠くから、顧問がやって来る声がした。
 
それを合図に、私は逃げ出した。

「あっ……待っ……」
 
最後に聞こえたのは、それだけだった。



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