空き瓶ロマンス
「……女子高生なんて、すっぴんで、顔なんかぱつんぱつんで、
でも元気で、ちょっと生意気ってくらいでいいのに……。
だって、大学行ったら、化粧なんて毎日し放題ですよ?
社会に出たら、むしろ義務になるんですよ?
マスカラで怖い目ぇ作るんなら、化粧なんてしなくっていいのに……」
今度は修は、高校時代にクラスにいたギャル(不登校気味)の化粧がいかに怖かったかを熱く語り始めた。
「アイラインが目の下まで真っ黒けっけでぇ……
ガガさまリスペクトみたいな勘違いちゃんがいたんですよ……。
それですっぴんの日は、真夏でもマスクしてて……」
ああ、いるいるそういう生徒……と、適当に相槌を打つ。
現に、以前赴任していた学校は、そういう生徒の巣窟だった。
出席日数はギリギリかアウトくらいの割に、やけに単位の修得には熱心な若者達だった。
彼等はきっと、これからもそういう人生を送るのだろう。