空き瓶ロマンス



(馬鹿……)
 

こんなになってまで、自分を待っていたのか。
 

そう思うと、何やら笑いがこみ上げてくると同時に、罪悪感で切なくなった。


何が、彼をここまでさせるのだろう。
 

しかし、自分も人の事が言えないくらい、意地になっていた。


それは、反省しなくてはならない。


「……いい加減、起きなよ。風邪ひくよ」
 

みちるは観念して、寒そうに顔をしかめたまま眠る、同い年の兄を揺り起こした。


「う……」
 

宗太は低く呻いて、目を開けた。


開けて、みちるの姿を見て、驚いたようにしていた。


「おはよう」


みちるは、しゃあしゃあと言った。
 

覚醒した宗太は、一瞬安心したように破顔しかけたが――すぐに、不機嫌そうな顔になった。


そして、お決まりの、


「……お前、どこ行ってたんだ」



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