空き瓶ロマンス
 


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終業式。


ブラウスの下に長袖のTシャツを着込み、黒タイツの上に黒いニーハイソックスを履いて、


更にスカートの下には体操着の短パンを履き込んで、寒さ対策はばっちり。
 

冷蔵庫みたいに冷え切った体育館が温まるのには、時間がかかる。
 

私達は寒さに震えつつ、ぞろぞろと並んで、窓の向こうの、雪が降りそうにどんより曇った空を何ともなしに見上げながら、


校長のスピーチや、冬休みの諸注意が終わるのを、ひたすら待った。


たまに、カイロをわしわし揉んでいる友人の手にタッチして、きゃあ冷たい! 温度分けてよ~、なんてこっそりお喋り。
 

それが終わると、今度は授業を返上しての大掃除だった。
 

今日はいつもの掃除とは違う。


何せ、ワックス掛けまであるのだ。
 

私は白い液体が入った金属バケツを手に持ち、モップを抱えた友人と喋りながら廊下を歩いていた。


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