年下の王様
なにしたって怒られなかったあの時代…。



父ちゃんの学校に行きたいヤツらがいっぱいいたから、教師も生徒も俺を腫れ物みたいに扱った。



イジメられた経験もないし、誰からも必要とされてなかった。



ケンカしたって俺は悪くなんなくて、教師に暴言吐いたって笑って終わり。



正直、アレで一時期グレたんだろうな…。



普通に接して来るのが陽太くらいなもんだったし。



陽太だけは俺と距離を置かなかった。



文句は言うし殴るし蹴るし…。



だから今も友達でいれんだと思う。



だから今も媚びて来るヤツって大嫌い。



「もしも~し」

「今取り込んでるんだけど!!明日じゃダメ!?」

「チカちゃん来てんの?」

「そうそう、今からチューすんの」

「今日はムリか…。じゃあ家に帰る」

「ん~…。明日…な…。チカちゃんもっと…」



なんだか陽太がムカつくぞ。



俺だって陽菜に会いてぇのに…。



毎日一緒に寝たいのに!!



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