年下の王様
案の定、その噂は斗和の耳にも入ったみたい。



すぐにメールが来た。



『空き時間ある?』



学校内で密会するのは滅多にない。



でも誤解は解かなきゃ…。



『4時間目なら』

『じゃあどっかのカギパクって。場所、メールして』



素っ気ないメールにビクビク…。



疑ってないよね?



職員室でコソコソ…。



旧写真部の部室のカギを手にした。



「おっと。それはなんのため?」

「羽賀先生っ!!見逃してください…」

「だよね~。だよなぁ~。タバコ1箱で手を打つよ~」

「明日買っときます!!ありがとうございます!!」



羽賀先生は唯一あたしと斗和の関係を知ってる同僚。



理事長の友達みたいで…。



愛妻家で有名な不思議な雰囲気が魅力的な人。



見つかったのが羽賀先生でよかった…。



限りなく感謝します!!



『屋上前の倉庫に来れる?』

『先行っといて。授業抜けて行く』



待ってます…。



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