年下の王様
まさか斗和が泣くとは思ってなかったなぁ…。



泣かせたの、あたし?



なんだか優越感。



愛されてるってわかったから余計嬉しい…。



「俺がなにもできなかったから陽菜が行くんだろ?」

「違うよ、いい機会だから!!」

「俺がガキだから?不甲斐ねぇ…」



泣いたと思えばさっきまで怒ってたのに次は拗ねて。



今度は自己嫌悪?



ホント、カワイイ。



「背中押してくれる?」

「電話するよな?メールするよな?他のヤツにブレたりしねぇよな?」

「しないってば。だからね、コレ。斗和が持ってて?」

「婚姻届…」

「結婚の話ししてくれた時、嬉しかったんだよ」



名前を書いた婚姻届を斗和に渡した。



あたしは斗和のものだから。



なにも変わらず、ちゃんと戻って来るよ。



「信じろって…?」

「うん、お願い」

「チビのくせに…。ムカつく…」

「愛してるよ、斗和」

「わかった!!今回ばかりは俺の負け…」



本当に、ちゃんと愛してるからね?



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