年下の王様
陽太と一緒に遊吾を保育園へ送った。



ニコニコ笑顔の遊吾がまず話しかけたのは、確かののちゃんだ…。



面食いなんだな、遊吾…。



「付き合ってるらしいぞ」

「はぁ!?遊吾とののちゃんが!?」

「前言ってた。『ユーゴ、ののちゃんの彼氏なんだよ』って、笑顔で」

「最近のガキは展開早いなオイ…」



本人達はわけわかってねぇんだろうけど。



萌ちゃんはどうしたんだよ。



千奈美を俺が振って、遊吾が萌ちゃん振った?



似た者兄弟じゃねぇか…。



しかも最低な。



「元気ねぇな、斗和」

「声聞いたら無性に会いたくなった。ってかさ、ムリじゃね?マジキツいんだけど」

「斗和が弱音吐くとか珍し…」

「気持ちわりぃこと言うと、会って、目ぇ見ながら話して、潰れるくらいギュ~ッてしたい…」



触りたい…。



触りたくてイライラする…。



だけど俺の目の届く範囲に実体がない…。



「チビ見ると抱きしめたくなる…」

「そ、そう…。へぇ~…、うん、そうだね…」



陽太、引いてんじゃん…。



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