年下の王様
ボサボサの頭をかき上げながら冷蔵庫から水を取り出してゴクゴク…。



超セクシー…。



「なんか…あれ?」

「どうかした!?」

「片方のコンタクトがない気がする」

「えぇぇっ!?外れたの!?」

「シャワー浴びるから探しとけ」



はい…?



あたしが探すの?



やっぱりパシリっぽい…。



斗和が寝てた周辺を隈なく探すけど見つからない。



「あった?」

「ないよ」

「気持ちわりぃ…。頭痛くなりそ…」

「どうするの?」

「知らねぇ。帰る。遊吾と遊ぶ約束してたから」

「と、斗和?」

「あ!?」



なんか怒ってるよね…。



昨日拒否ったからなんだろうけど…。



「嫌いになったの?」

「うるせぇな…。なってねぇよ」

「好き?」

「…………死ね」



パタンと閉まった玄関…。



2度目の『死ね』はきっと不機嫌の塊…。



あのコが掴めない…。



そんなに怒んなくてもいいのにぃ~…。



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